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脚本術・理論 2025/5/2
Written by 鳥羽才一

創作したいなら筋トレしろ! 集中力・メンタル・継続力ぜんぶ鍛えられる理由【漫画&ラノベ書き必読】

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漫画やラノベの創造に集中したいのに、なんかダルい、続かない、メンタルがもたない──そんな不調を救うのが実は“筋トレ”。運動がなぜ創作の土台になるのか、論理と実感を交えて解説します。

Contents

なんで創作に筋トレ?一見ミスマッチな組み合わせの真実

「いや、創作と筋トレって真逆じゃない?」
「脳を使うのと体を動かすのって別物でしょ?」

たしかにそう思うのも当然です。実際、創作に熱中する人ほど座りっぱなし・動かない・不健康な生活になりがち。そしてそのまま、集中力が続かない、メンタルが落ちる、腰や首が痛くて作業が止まるといったチンケな悪循環に陥ります。

でもそれ、筋トレすれば全部解決します。

アイデアが浮かばない時こそ体を動かせ!

「書かなきゃ」「でも何も思いつかない」

そんな時こそ、立ち上がってスクワット10回。実は運動中、脳内ではドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質が活性化し、気分が前向きになったり、アイデアの“結びつき”が生まれやすくなります。つまり筋トレは、脳を物理的に回転させるトリガーになるんです。

やる気とかいうアレも退治

アレ──そう“やる気”といわれるアレ。それが出ない時も一発で解決! 筋トレ=創作開始を脳に意識付けすれば「今日はやる気が出ない……」なんてことにもなりません。

書くことは“脳の筋トレ”である

創作って、じつはめちゃくちゃエネルギーを使います。

  • 情報を整理する
  • 想像力を広げる
  • 論理的に構成する
  • 感情を込める

これ、全部「脳の筋トレ」。つまり創作は体を使わないようでいて、かなり体力と集中力を要求する行為というワケ。その土台としての“身体”が貧弱だと、どこかで限界が来るのは当然です。

机に座ってるだけじゃ創作力は磨かれない

もちろん、アイデアを生むのは頭の中です。でも**アイデアが発酵するのは“動いてるとき”**です。

  • 散歩してるときに展開が思いついた
  • 筋トレ中にセリフが降ってきた
  • 入浴中に全体構成がスッと見えた

そんな経験、誰しも一度はあるはず。だからこそ、創作したいなら「座っている時間」だけでなく「動いている時間」も用意するべき! その起点として、筋トレはかなり理にかなった選択なんです。

「Eureka(エウレカ)!」ってヤツです

筋トレが創作に効く5つの理由

① 書く前の集中力が爆上がりする

創作の敵──それは「ダラダラ時間を無駄にすること」。でも筋トレを5〜10分やるだけで一気に頭が冴えて集中モードに入るのを体感できます。

これは筋トレによってノルアドレナリンやドーパミンが分泌され、覚醒と集中が高まるから。軽い自重トレ(スクワット、腕立てなど)だけでも効果絶大です。つまり、筋トレは執筆スイッチを入れる起動儀式になるわけです。

② メンタルの安定=書き続ける力になる

創作は楽しい反面、孤独で不安定な作業でもあります。特に一人で長期間取り組む小説や漫画は先が見えないトンネルを歩き続けるようなもので、メンタルとの戦いになりがち。筋トレはそんな不安定な心に効きます。

もう一度言います──キくんです、筋トレが。

継続的な運動はセロトニンの分泌を促し、気分の安定や睡眠の質の向上に繋がり、その結果、折れずに続けられる創作体質が培われていきます。

③ ルーチン化で「習慣化」が身につく

脚本も小説も結局「書き続けた人」が勝ちます。でも“習慣化”が一番難しい……! そこで筋トレを日課にすると行動のルーチン化そのものに脳が慣れるため、創作のリズムも整えやすくなります。

  • 起きたらストレッチ
  • 朝のスクワットのあとにプロットを練る
  • 寝る前に体幹+一言メモ書き

この流れだけで、創作時間がぐっと安定するはずです。

④ 姿勢と身体が整えば、長時間作業もへっちゃら

創作は“姿勢との戦い”でもあります。

  • 猫背で首が痛い
  • 腰がガチガチで集中できない
  • 肩がこってセリフすら出てこない

こうした悩みの原因は全身の筋力不足がほとんど──体幹(腹筋・背筋)を鍛えるだけでも座るのが楽になり、作業時間も体力も自然に増えます。

⑤ 運動はインスピレーションを生む

運動中は“意識的な思考”が減り脳のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が活性化すると言われています。この状態は、アイデアや創造性が自然に浮かびやすい──つまり、筋トレしてる間に、

「あ、このセリフでいけるかも」とか「このキャラ、もうちょいズラした方がいいな」とか思いついたりするわけです。

創作のブレイクスルーは、じっと画面を見てる時じゃなく、ふとした動きの中で起こる。だからこそ筋トレは書く前の“思考の準備運動”として、めちゃくちゃ有効なんです。

書く人におすすめの「創作筋トレメニュー」

朝に頭と身体を起こす“ストレッチ+体幹ルーティン”

寝起きのぼんやりした状態から創作モードに入るには、軽いストレッチと体幹トレが効果的。背骨と股関節をほぐして血流を促し、頭も一緒に起こします。朝に意識を切り替えるにはコレ!

  • 首・肩のストレッチ(各30秒)
  • 股関節回し・前屈(各30秒)
  • プランク20秒×2セット
  • 背筋伸ばし+深呼吸

書く前にスイッチを入れる“5分集中筋トレ”

創作に入る前のルーティンに最適です。リズムよく動くことで、交感神経が活性化し、脳が作業モードに切り替わります。座る前に体のスイッチを入れましょう!

  • スクワット 30秒
  • 膝つき腕立て 30秒
  • 肩回し&背伸び 30秒
  • 深呼吸&目を閉じて構成整理(1分)

書き疲れをリセットする“作業後のほぐし+血流促進”

長時間書いたあとに身体を放置すると次の日に響きます。リセットの意味で、書き終わりに軽い運動を入れると継続力アップ! これで“座りっぱなしの疲れ”を翌日に持ち越さない。

  • ふくらはぎ&ハムストリングスのストレッチ(各1分)
  • 背中&肩甲骨まわりの動的ストレッチ(各30秒)
  • 軽い階段昇降 or その場足踏み(1〜2分)

強化版:筋肉は裏切らない創作ブーストメニュー

デッドリフト

「締切が迫ってる?」「ページが白紙のまま?」

そんな時こそ筋肉にすがれ! これはガチで創作に向き合いたい人のための重めメニュー。体を追い込むことで、思考をクリアにし、創作スイッチを強制的に入れる構成になっています。

デッドリフト(全身の火力を呼び覚ませ)

背中・脚・握力を総動員する、筋トレ界の王様。いわゆる”BIG3”のうちの一つ。デッドリフトを1セットやれば、書く? 書かない? みたいな迷いは吹っ飛びます。全身がビシッと立ち上がると、心も自然と前を向くというもの。

ゴブレットスクワット(下半身で物語を支えろ)

膝と腰を守りながら、しっかり太ももとお尻に効かせるフォーム重視スクワット。良いプロットの地盤はまず脚から! プランAかプランBかで迷っていても、いきなりGとかHが浮かぶかも。

フレンチプレス(肩越しに降ってくるアイデアの受信感度を上げろ)

上腕三頭筋に刺激を入れることで、背中から頭にかけての“創作ライン”が通電します。イメージの受信感度が微妙なときにどうぞ。

アームカール(筆を持つ腕に“重み”を与えろ)

物理的に重いものを持った後のキーボードは軽く感じる──それ、現実です。実際に自分の腕が“道具”であることを再確認する儀式ともいえるかも……。シンプルだからこそ、丁寧に。なんだかパワーアップした気分になれます。

サイドレイズ(肩で語れ、作品で語れ)

思考が内向きになりすぎた時は胸を開いて、肩を張って──サイドレイズで姿勢と視野をリセットすれば、キャラの視点も整う! ワイルドな動きで突破口を切り開きましょう。

トレーニングは裏切らない。筋肉は作品に直接貢献しないけど「書く自分」を物理的に支えてくれます。このメニューが終わったあと、あなたの手元には──プロットと一緒にダンベルが転がっているかもしれません。

身体を動かすことで創作にエンジンがかかる

創作という行為は、机の上だけで完結するものではありません。むしろ身体が動くことによって初めて頭も心も動き出す──それが伝えたかったことです。

筋トレは、集中力の起動スイッチであり、継続力の土台であり、思考を整理するためのタイマーでもあります。

  • 書く前の儀式として
  • メンタルリセットとして
  • 着席するための身体づくりとして

どれか一つでもいいので、小さなルーティンを生活に取り入れることで創作できる自分を育てていくことができます。

書けない日があっても、落ち込まなくていい。そんな時は、とりあえずスクワットだけしておきましょう。それだけでも、明日のあなたはきっと強くなってるから──。

創作に筋肉を。それは冗談じゃなく、けっこう真面目な話です。

これがキミの“第二の筆”だよ

ケトルベル